テクニックのトレーニング
では、下記を挙げてきました。
①書く前に「書く言葉」を決める
②迷った根拠は入れる
③決めた後は変えない
④ひらがなは使わない
⑤句読点は使わない
⑥網羅する言葉に変える
⑦与件、設問と同じ言葉を使う
⑧ボールペンで手書き
⑨最初から少し余らせる
⑩10文字訓練
それぞれ回を分けて紹介しましたが、
この回は最後に「トレーニング」として、
下記3つを紹介します。
これまでは、
解き方としての思考力の訓練に
スコープを当ててきましたが、
この回は「テクニック」です。
⑧ボールペンで手書き
80分の試験は時間との戦いです。
書いて
消しゴムで消して
また書いて、汚くなって
また消しゴムで消して
また書いて
この回数が多くなると、
時間は無駄になるだけではなく、
それ以上に、焦りを生み、
思考停止に陥るリスクが高まります。
所謂、パニックです。
パニックだけは避けなければ、
力があっても落ちます。
そういう人が何人も毎年出ます。
消せない状態を意図的に作り、
書く前に書く文章をイメージできる
訓練を重ねておくと有効です。
どうやるか。
・問題用紙の余白に文案をメモする
・解答用紙に清書する
この訓練です。
なので、私はボールペンでした。
本番はシャーペンに変えるだけです。

修正できないので、
何を書くか予め定めてないと、
書けないはずです。
普段、メールに作り慣れているので、
修正するのに慣れてしまっていて、
文章のイメージが難しくなってます。
電話番号も覚えられないくらい…
なので、文案を余白に書いて、
清書時に校正して書く訓練をすると
徐々に文案作りに集中できます。
おかげで
自分でメモ方法を体得してくると、
議事録作成がかなり早くなりました。
その経験もあって、
仕事でも事柄の理解力を高める為、
メンバーによく議事録を依頼します。
私の場合は、
会議終了時にほぼ書き終えますが、
メンバーの中には数日かかったり。
やはり書く訓練が必要です。
⑨最初から少し余らせる
字数制限に要素を可能な限り
盛り込みたいと思うと、
字数ギリギリまで詰めたくなります。
最初から全部詰めてしまうと、
後でより優先度が高い要素を
見つけてしまった時、諦めるか、
書き直しをすることになります。
試験ですから、
字数制限はあくまでも枠なので、
バッファがあると考える方が自然です。
ギリギリまで使うような文章は
一語一句合わせるのは不可能なので。
従って、
後で修正しやすいように、
予めバッファを持って
回答案を作成しておきます。
ちなみに私の場合は、
余白に5〜10字を取っていました。
追加用に1文入れ込む感じです。
度々この余白に救われました。
⑩10文字訓練
いよいよ「字数制限」の最後の対処です。
この訓練がかなり役立ちました。
10文字の感覚を掴む訓練です。
この感覚が掴めるといちいち字数を
数える手間が省けます。
10文字の感覚があれば、
大体回答案の字数が読めるので、
入る、入らないの判断が早くなり、
清書の段階ではほぼ書く前から、
字数を把握できている状態になります。
ここまで来ると、
回答案を練る時間に充てる割合が
増えてくるので、得点数が増えます。
この試験の点数は、
どれだけ正答の要素を盛り込んだかに
尽きますので、その吟味に試験時間は、
費やすべきです。
初学者の方に向けて
初学者の方は、思考プロセス確立まで、
時間が足りない可能性大なので、
まずテクニックから訓練した上で、
回答案の吟味に徐々に時間をかけるのも
良い方法かと。
私の場合は、これらに気付くのに
かなり時間がかかってしまった方なので、
今、振り返るともったいなかったです。




