戦略立案

スキルの「商品化」

スキルを「商品化」する

まず、事業で稼ぐには、
スキルの「商品化」が必要です。

事業というのは、簡単に言えば、
商品・サービスを発明(発案)し、
売れるように磨き上げて商品化し、
プロモーション(宣伝)することで
買ってもらう活動
と言えます。

その中でお客さまにとって
本質的な価値になるのが、
「商品・サービス」です。

その価値の源泉こそが「スキル」です。
スキルの集合体が強みとしての「技術」で、
これを磨き上げて「商品化」を設計して
作り上げていくのが事業戦略です。

どんな新商品・新サービスも、
従来のものと何か異なっていたり、
全く異なるイノベーションとして
新たに創出されたものです。

しかし、
売れるためにはいろいろな工夫が必要で、
「発明(発案)=商品」にはなりません。

農家の方が作るリンゴという商品と
野生や庭にあるリンゴでは、
価値の重みが全く違うのと同じです。

つまり、「商品化」とは、
発案、発明したものに「価値の重み」を
付けていくこと
とも言えます。

「売れるものを作る」が最重要

お客さまが買ってくれる商品・サービスは、
色々なストーリーに裏付けられています。

その裏付け作りの多くは、
長く、苦しい道のりから生まれます。

「作ったものが売れる」のではなく、
「売れるように作る」過程だからです。

もし、売れないのなら、
「売れるように作られていない」と
考えるべきです。

売れるようにするには、
たくさんの試行錯誤が欠かせません。

もちろん、プロモーションも重要な要素です。
しかし、まず「商品・サービス」が
ニーズを満たせない限り継続的に売れません。

多くの試行錯誤という長い道のりが必要な
「商品化」は多くの時間や費用が伴います。

だからこそ、何を作るか、
お客さまが欲しがるものは何かについて、
よく考えて絞り込む必要があります。

もし、努力も虚しく、
売れずに止めてしまったら、

あるいは、

一瞬のブームで終わってしまったら、
そのダメージは大きなものになりますし、
それは良く起きる事でもあります。

どうしても新規事業の取り組みは
予算があればあるほど、
楽観的な見通しやマインドにつながり、
失敗しても次につながらない
大きな失敗になりがちです。

例えば、強みを強化する取組が、
他力を当てにしたものばかりになり、

投資費用は膨らむ一方で、
個人のスキルや社内の技術力は
進歩していないといった事です。

少しでもそのリスクを回避、最小化すべく、
戦略的な視点で様々な考え方のツールを
持っておくに越したことはありません。

実際に、新規事業化を目指すも、
成長事業に発展するケースは非常に少なく、
発展したものが、例外なく、
特定の人が長い間地道に改良を重ねたもの

であるのは、実際に勤務先や支援企業でも
何度も目にしてきた事例でもあります。

失敗するリスクへの対処として、
個人や企業のスキル・技術力の進歩へ
いかに確実につなげていくのか
が、
事業成長の土台として非常に重要な点です。

なぜ「戦略」を考えるのか通信キャリアの戦略企画部署で管理職を担いつつ、中小企業診断士として経営改善計画策定支援にも携わっている日々の実務の中で戦略立案、推進を通じて培った考え方や理論の使い方などのTIPS(コツ)を紹介します。 ...
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