周りの評価・意見に囚われるな
シリコンバレーでPayPalという企業の
創設者でピーター・ティール氏の話です。
PayPalはメール決済サービスから
始まった決済代行会社で、
のちに、
その共同起業者メンバーたちは、
YoutubeやFacebookといった
ベンチャー企業の投資家となり、
「ペイパルマフィア」
と呼ばれるようになりました。
Teslaで有名なイーロン・マスク氏も
その一人です。
そのピーター・ティール氏が
著書で述べています。
事業計画を過小評価する
のだそうです。
起業・新規事業の立ち上げ期は、
その計画を誰もが過小評価し、
「うまくいかない」と思われがちです。
なぜなら、
人は「今ないもの」を不安視します。
あのiPhoneでさえ、通信事業者の中では、
企画段階では市場ニーズに合わないと
信用されませんでした。
その憂き目にあったのが、
フィンランドのノキア(Nokia)です。
私も通信キャリアにいますが、
日本の通信業界でさえも懐疑的でした。
想いや可能性を思いきり示す
ここで重要なのは、
他の誰がどう思うかは気にせずに、
「世の中のどういう課題を解消したいのか」
を自分なりに突き詰めることです。
ソフトバンクやマツダの企業理念たちも
同じように突き詰められたものです。
英語では、
マントラ:Mantra
スローガン:Slogan
とも言います。
例えば、
Google(Alphabet)は、
「Don’t be evil(邪悪になるな)」
Appleは、
「Think Different(違うことを考えよう)」
などです。
いずれも姿勢やスタンスを示すものです。
不思議というか、
当然かもしれないのですが、
これが無かったり、弱かったりすると
「芯」が感じられないせいか、
なかなか協力者も現れてくれません。
しかし、
モットー(スローガン)があると、
話の中身に「芯」が感じられて、
最初に一人でも響いてくれる人が現れると、
次第にフォロワーが増えていきます。

事業のモットーを作る
あなたの事業に
モットー(スローガン)はありますか。
無ければ、是非作ってみましょう。
一言で言えるくらいの簡単な言葉で。
先程の大手企業の企業理念もそうですが、
別の例をあげると、
Yahooニュースの見出しは
13文字以内で表現するルールだそうです。
これは人間が瞬間に意味を
理解できる内容の最大が13文字だから。
それ以上になると一瞬では理解できず、
読まなければならなくなるので、
多くの情報を瞬間に処理して様々な記事を
見てもらうのに不都合が出てきます。
13文字だと最大5語ぐらいの単語を
瞬時に頭に入れることができます。
次に、内容。
どんな不安や不満を解消するのでしょうか。
これをイメージすることで、
ターゲットとしている人やその状況まで
考えを巡らせることができます。
そして、
なぜ、その不安や不満を解消しようと
思ったのかを振り返ります。
選んだ理由や背景など、
きっかけとなった特別な出来事は
なかったでしょうか。
事業でそれを解消としようと思うほど、
心を動かしたものであれば、
きっと心に大きな爪痕や衝撃を
残しているようなものだと思います。
だからこそ、
そんな経験を持つあなたの「モットー」は
これから挑んでいく道のりの中で
きっと力強い原動力なってくれるはずです。

