失敗とは
毎日が失敗の連続です。
またやってしまった…
どうして直せないのか…
など
失敗する度に凹みます。
ただ、挫折と失敗は違いますし、
それを混同、誤解してしまうと
モチベーションが下がる一方です。。。

それでは、
それぞれの意味は何かというと、
中途で失敗しだめになること。
また、そのために意欲・気力をなくすこと。
〜デジタル大辞泉より〜
方法や目的を誤って良い結果が得られないこと。
しくじること。
〜デジタル大辞泉より〜
ということは、
「失敗」は、ただ良い結果につながる
方法や目的が見つからないだけですから、
見つかるまで探し続ければよい訳です。
一方、「挫折」は、
意欲や気力をなくすことなので、
自分の気持ちの持ち様な訳ですから、
いかに意欲や気力を保ち続けるかです。
従って、
失敗して凹んでしまうということは、
自分自身への苛立ちや
模索がさらに続くことへのショックから
来ているのかもしれません。
考え方を変える
ですが、
「失敗」は期待した成果を得る為に、
避けられない必要な現象とも言えます。
なぜなら、
成果を百発百中で得られる事は
あり得ないからです。
誰でも何事にも試行錯誤して
成功の型を見つけてきた筈ですから、
常に何かに取り組んでいる人は
失敗が続いている中にいます。
その中で毎回凹み続けてしまうと
疲弊しすぎで挫折に至ってしまうので、
考え方を変える必要があります。
つまり、
です。
失敗しても何も変えないなら、
結果は何も変わりません。
むしろ、
いかに早く、多く、違う失敗をするか。
失敗を「きっかけ」だと考えれば、
早く取り掛かった方が得です。
但し、最悪なのは、
「ぶっつけ本番」での失敗。
取り敢えずやってみるのは無謀ですから、
同じ失敗するにしても、
シミュレーション、リハーサルなど、
本番の前に失敗するのが前提です。
良い失敗の仕方
本番までの準備段階で
いかに数多く失敗できるかです。
例えば、試験勉強です。
テストや過去問を解く時、
どちらかの目的で取り組みますか。
b.不足を見つける事
私自身、20代まではaでしたが、
30代以降はbになりました。
なぜなら、
前者と後者では失敗した後の
対応や結果が全く変わるからです。
aの場合、
まず悪い点だと嫌な気持ちになり、
良い点だと満足してしまいます。
そうなると、
出たところ勝負になってしまい、
なぜダメだったかが
不明瞭なまま漫然と進むので、
手当たり次第、思いつきの取組となり、
やる事がどんどん増えます。
一方、bの場合、
点数への一気一憂は二の次なので、
気持ちはブレにくくなりますし、
なぜ足りなかったのかを考え、
足りない所に重点を絞って
取組を進めていくことができます。
つまり、
本番に何ができて、できないかを
本番前にいかに識るかが重要な訳です。
それを識る為には、
場数を踏んでダメな部分を早く、
捉えて潰しておくことです。
できる部分をいかに増やすかです。
仕事での失敗の仕方
仕事でも定型業務では試験対策同様、
場数を踏めば、徐々に身体で覚えます。
やはり、漫然と繰り返すのではなく、
不足点を見つけ、補填していきます。
一方、企画など非定型業務では、
ゼロから考え出す状況もありますので
仮定を置いたり、フレームワークを使って
様々な情報を集約、整理しながら、
新た考えを生み出す必要があります。
いずれにしても、
多くの試行錯誤による失敗が必要です。
そこで重要な考え方は二つあります。
です。
「できる事が増える(加点)」と
それだけ評価が高まります。
あれダメ、これダメと減点ばかりだと
心ばかりが疲弊して非効率なので、
過去の自分と比較して加点があれば、
それだけ成長したと考えるべきです。
そう考えるのが「加点法」です。
一方で、いくら加点を増やしても、
ある所から評価されなくなってきます。
「満足化基準」があるからです。
一つのプロジェクトでの意思決定で,
結果的に最大の成果を獲得できなくとも,
意思決定者自身が満足できる成果なら,
それで満足しようとする意思決定原理。
〜ブリタニカ国際大百科事典より〜
どこで満足するかは相手で違います。
ステークホルダー次第でバラバラです。
自分自身が満足する基準は
周りには過剰、不足かもしれません。
それぞれ良くある事です。
では、
どのように相対的に満足度を把握するか。
単純に相手に訊けば良いのです。
「仕事」は相手の為にやるものですが、
やっていく中でふと気付くと、
自分の基準でやっている時があります。
要は、ゴールを誤認識しがちなのです。
ですから、適宜、相手に確認しながら、
適切なゴールを外さないようにします。
その確認の中で表出する違いは、
あくまでも「相違点」なだけであり、
それは「失敗」ではありません。
従って、
「確認」を臆せず怠らなければ、
失敗しませんが、それが難しい訳です。
失敗の活かし方
失敗を防ぐ為の「確認」を怠るには、
いろいろ要因があると思います。
ただ、「確認」を怠らない為には、
という謙虚な次の前提認識が必要です。
偏った認識や考えに囚われている
その認識が持てない限り、
なかなか「失敗」は減らないでしょう。
「知らなかった」から「失敗」した。
「識ってたから」から「失敗」しない。
ただ単純に積極的に
もっと多くを識ればよいのです。
最後に
「知る」と「識る」の違いは
よく認識しておいた方が役に立ちます。
見た、聞いた、触った、行ったという経験
その意味・意義を認識するという行為
知れば識るほど面白く、
得られるものも増えていきます。
凹む時間を識る時間に変えましょう。

