メンタル

阻まれる時の心の整え方

上手くいかない時

諸々考えて素直に向き合っても
なかなか結果が出ず、
何かに阻まれている感じになる時、
ざわざわと雑念が浮かびます。

そんな時、
概ね以下の可能性に行き着くかと。

a.取組内容自体が良くない
b.タイミングが合わない

但し、
謙虚に自責が無いか確認せずに
他責ばかりを見ていると、
心の中にわだかまりが溜まり、
上手くいくものもいかなくなります。

まず、
謙虚に自責の確認を前提とした
気構えを持つ事が打開の第一歩
です。

a.取組内容自体が良くない

営業でも、企画でも、投資でも
何でもそうですが、
多面的に目的をはっきりさせないと
上手くいきません。

誰の為に何を成すか。

取組内容はその手段ですから、
利害関係者の合意形成が必須です。
これが多面的の一つの見方です。

利害関係者がWIN-WINなら
合意形成はスムーズに行きます。

従って、
合意形成できないなら、
WIN-LOSEがあるという事です。

更に、
そのWIN-LOSEは、
一方が得して、一方が損する、

つまり、
労力に対して利得が少ないと
受け取られている
という事です。

上手くいかない大抵の場合、
自分の尺度で利害を見ています。

One for all, All for one

誰でも、
利得がない、少なければ、
やる意味がないので、
やる事にネガティヴになります。

当たり前のことなのですが、
相手の利得にこだわった提案しか、
相手が受け入れないのに、
それを自分の尺度で考えてしまう。

少ない情報での洞察は難しく、
対話もできていない状態なら、
そうなっても仕方ありませんが、

少なくとも相手の利得にも
こだわっていないというのは
独りよがりなのかも知れません。

GIVEがあってこそTAKEです。

事を進めるコツ①

取組内容をより良くするには
関係者視点の利得にこだわる

b.タイミングが合わない

よく知られた格言があります。

人事を尽くして天命を待つ

〜読史管見より〜

例えば、
植物を育ててその実を収穫する時、
食べ頃の時期まで待つ必要があります。

早すぎても遅すぎてもダメですから、
ただ漫然と待つのではなく、
お世話をしながら、食べ頃を注意深く、
絶えず見計らっていきます。

社会の営みも同様です。
2020年はCOVID-19で様々な事が
ニューノーマルになりつつあります。

テレワークやビデオ通話など、
これまで進みにくかった事が
一気に進んでしまった一方で、
飲食業や観光業は滞りました。

いくら人事(努力)を尽くしても、
天命(タイミング)が合わないと、
どうしても結果に表れてきません。

しかし、
そんな中においても天命を待って
人事を尽くして準備されている方は
多くいらっしゃいます。

世の中の流れは刻々と変化しますが、
みんなのためになる事は
そのタイミングが必ず来ます。

これは歴史を振り返れば、
幾度も繰り返されてきた事なのは、
明らかなことです。

但し、そのタイミングは
自分の都合や思い描いたものとは
大抵の場合、異なります。

そこで重要なのは、

事を成すコツ②

待てる状態をいかに作っておくか

です。

いわゆる、コンティンジェンシープランです。

コンティンジェンシープランとは

為替相場の急変や石油輸入ストップなどの
不測の事態を企業があらかじめ想定し、
それに対する有効な対処法を計画しておくこと。
緊急時対応計画。

〜デジタル大辞泉より

いつ来るか分からない
緊急事態の為に日頃から備えを
必須タスクとして進めておきます。
これは余力ではなく、必要事項です。

特に、
臨機応変な対応ができるように、
利用用途が幅広く柔軟なものです。

例えば、
現金、副業、資格、人脈、在庫など。

一方で、
楽観的な将来を前提とする備えは、
先走りにつながってしまい、
想定外の悲観的な事象に対して、
より脆くなってしまうので、
備えは悲観的な事象を前提にします。

つまり、
タイミングは分かりませんから、
楽観的前提だけ見て焦って先走らず、
想定外の悲観的事象に備えておきます。

想像して備えよう

むしろ、
想定外の悲観的な事象の方が、
実際に起きる割の方が
多いのではないでしょうか。

何事も順風満帆に行く事が少ない
という経験が一般的だと思います。

もともと上手くいっていれば、
タイミングを待たなくても、
タイミングが来ているはずですし、

違う形に変えたことによって
タイミングが来た経験は
誰もが持っているはずです。

最後に

「急がば回れ」は言い得て妙です。

明治維新の原動力にもなったとされる
佐藤 一斎の遺した書物にも
同じようなメッセージがあります。

〜言志録より〜

天道は漸を以って運り、
人事は漸を以って変ず。

必至の勢いは、
之を卻けて遠ざからしむる能わず、
又、之を促して
速やかならしむる能わず

(訳)
世の中はゆっくり回り、
人はゆっくり変わる。

どうしようもない勢いは、
しりぞけて遠くやる事も、
促して速くする事もできない。

もどかしい気分が続きますが、
自分を信じて来たるべき時に備えましょう。

「アリ」になるか、
「キリギリス」になるか。

不遇な時の心の整え方日々の生活の中では予期せぬ事がたくさん起きます。良いことも悪いことも。特に悪いことはその分だけ悩みが増えてきますし、心も疲れてきます。セルフメンタルコントール(心の整え方)次第で自暴自棄にならずに前に進むことができます。誰もが苦しい思いをしながら、心を整えながら前に進んでいます。私自身もメンタルが弱いので、皆さんとシェアしながら、一緒に進んでいけると嬉しいです。...