言葉並べ
Consultの意味は、
「相談する」です。
Consultantの意味は、
「相談相手、相談する人」です。
「相談(Consulting)」は、
「相談する人」の為に、
「相談相手」になること。
私自身、コンサルティング実務で、
いつも痛感し、自戒していることです。
仕事上、
コンサルティングをすることも、
コンサルティングしてもらうことも、
両方の機会があるので、
よく考えさせられます。
その中で、
信頼される「相談相手」として、
私自身が意識して徹底しているのは、
「自分の意思を優先しないこと」
というのも、
自分自身が先入観などのバイアスを
知らず識らずの内に持ってしまい、
その塊であることを自覚しているので、
かなり意識的に「自己否定」します。
言うは易し、行うは難し
なので、バイアスを排除する為に、
相談相手の言葉、資料、事実、意向を、
そのまま受け止めて、論理的に整理します。
そして、考え得る選択肢を提示し、
意思確認を通じて、より深掘っていきます。
こうすることで、
相談相手ご自身の情報を前提にするので、
違和感なく、すっと本筋に入れますし、
「傾聴」に繋がる気がします。
それをひたむき且つ忠実に進めることが、
相談いただける理由だと捉えています。
これと2次試験で喩えると・・・
実務においては、問題を解く前に、
与件文や設問を自分で作ることが、
何よりも重要になります。
間違えると問題解決に至りません。
この手順を示したり、ナビゲートして、
相談者の問題解決を進めていくのが、
コンサルタントの役割なので。
ただ、2次試験では、
当たり前ですが、与件文、設問があります。
であれば、
その表現をそのまま使うことが
出題者との共通認識を明示になります。
もし、別の表現をするにしても、
その表現が与件分や設問の言葉、事実を
類推し得るものであること。
多くの模範回答が、
このような内容になっています。
そうすると、
文章は単語の羅列でなので、
必要そうな言葉を手書きで集めていくと、
自然と回答の方向性が見えてきます。
これが「言葉並べ」です。
つまり、
「こういう回答を作って下さい」と
与件や設問から語りかけてくる感じ。
一次試験レベルの知識が前提なので、
記憶、理解できていれば、
「なるほど〜、そういうことね」と
解いている内に分かってきます。
ただ、注意が必要です。
それが故に、与件、設問は相当練って、
言葉を選んで作成されているはずなので、
その言葉の意味を正確に掴まないと、
的外れの回答になってしまいます。
私自身も受験生時代、かなり辞書を引きました。
そもそも言葉の理解が漠然としていて、
頭の中も漠然とした感じだったので。
一つ一つの言葉の意味や意図を吟味しながら、
情報として整理していくと、
ある程度、回答の方向性が見えてきます。
もし、整理の仕方が難しいと言う方は、
この本は参考になるかもしれません。

そのあとは、
制限字数内にいかに収めるかです。
これはまた別記事で。
