②迷った根拠は入れる
少し前回の続きです。
事例の訓練の仕方として、
私は、通勤電車で考える訓練を往復1.5h、
土日の朝晩に書く訓練を1時間ずつしました。
というのも、試験中、時間が無くて焦るので、
敢えて時間を区切り、焦る状況作りたくて。
年一回の試験、パニックだと悲惨ですから。。。
さて、本題に入ります。
制限字数を意識してくると、
次のような迷いが出てきました。
・その根拠は入れるか
・どの設問で入れるか
迷う時間って思いのほか、かかります。
特に事例Iは迷うこと多いし、
試験当日一発目なので、
絶対に失敗したくない思いもあって、
特に迷います。
できれば、迷う時間を短くしたいので、
「迷った根拠は入れる」
具体的にどうするか
今回も、令和元年度 事例I 設問1から、
例をあげて紹介します。
設問文に次の表現があります。
「成功しなかった最大の理由」
「最大」とあるので、理由は色々あるから、
最も大きい理由を選んでという訳です。
いろいろあって、選ぶ必要もあるなんて…
ちなみに「最大」はよく出ますので、
私は出る度に「迷い系、まず入れよう」と
決めてました。
これも考えるべき所に、
考える時間を充てる工夫です。
話を戻して、
この事例で迷いそうなのは、
設問2に出てくる「高コスト体質の要因」を
設問1にも入れるかどうか。
入れる余地がなければ、外しますが、
入れられれば、入れます。
これを吟味をしようとすると、
設問2の回答も考えていく必要があり、
相当時間がかかることは明らかです。
ここで悩む時間を取られるのはもったいない。
最後に、余談ですが、
私は基本的に設問順に対応していました。
というのも順序にもシナリオがあるので。
例えば、特に今回の事例は設問だけでも
A社のシナリオが見えてきます。
(設問1)
A社社長はトップ就任前に打開策失敗
(設問2)
就任後、新経営陣は企業風土を問題視
(設問3)
HPのアイデア収集で市場開拓
(設問4)
古い営業体質を持つ営業社員が
新規事業に積極的に取り組む
(設問5)
経営改革中の機能別組織の再編を見送る
そして、事例Iは組織に関連します。
設問と設問の間に文脈となるシナリオが
ある気がしませんか。
その上で、出題の主旨を読むと、
「いかに主旨(文脈)を洞察するか」が
回答上、重要になるかが分かります。
この文脈を洞察するスキルが
コンサルティング実務上、非常に大切です。
では、次回は③から
