資格取得後に変わったか
受験勉強中はいろいろ大変なので、
モチベーション作りも兼ねて
資格取得後の事を考える方も
多いのではないでしょうか。
私自身はそうでした。
いろいろ期待感が膨らんでました。
すでに資格取得から5年経ち、
初回の更新も終えたので、
取得前の期待と取得後の実情を
私なりに振り返ってみます。
まず、結論です。
受験中から変化していたし、
資格取得後の変化にもつながった。
中小企業診断士という肩書だけでは
取得前後での実益は変わらない。
私自身の場合、
資格取得に5年かかりましたが、
資格取得だけを目標にできたのは、
最初の2年間だけでした。
不合格が続いて、
資格取得だけを目標にするのが、
難しくなっていったんです。
なので、
資格取得は通過点と再認識して、
受験勉強と仕事での実践、活用を
並行することにしました。
当たり前ですが、おかげで、
勉強した知識では表面的過ぎて、
その奥のにある実践知の重要さを
改めて痛感することができました。
資格取得中の変化
学習した知識を、
仕事での活用に試行錯誤すると、
徐々にですが、
会議で出す資料も、話す内容も、
考え方や視点も変わってきて、
任される仕事自体も
コンサルティング的な要素が
求められる仕事に変わりました。
そして、資格取得までの3年間には、
上場大手企業の経営層向けに、
コンサルタントとして提案したり、
お取引もいただけていました。

その結果、その時点では、
生涯学習は大前提として、
診断士資格取得という目標が
「箔を付ける、自分に勝つ」
に変わりました。
というのも、仕事を通して、
再認識したからです。
①仕事は「肩書」ではなく「中身」
②知識の実践あっての実力
③挑戦は逃げたら負け
今となっては、時間かかりましたが、
手段を目的にしなくて良かったです。
資格取得後の印象と今後
中小企業企業診断士試験に合格すると、
指導員の先生の下で実務補習をします。
現在、東京都中小企業診断士協会の
某支部の支部長をされている方が
当時の私の先生でした。
この経験は非常に大きかったです。
各都道府県に協会がありますが、
協会に入るきっかけができましたし、
7人の合格者が一堂に会して、
三社の診断実務をやります。
先生や参加者の視点、手順も得られ、
時間的にはとても大変でしたが、
本業以外でこういった経験は無いですし、
楽しかったです。

実務補習を終えると、
中小企業診断士として登録されますが、
その後は協会に所属する方と
所属されない方に分かれていきます。
協会に所属すると、
自己研鑽の機会は多くありますが、
やりたいことが見つからない場合は、
他に探しにいくことになります。
要は、中小企業診断士になった後に、
どうキャリアを作るか、できるかは
結局、自分次第という状況になります。
私自身の場合は、
協会には所属していますが、
協会に依存してはいません。
というのも、
やりたいことが現在の勤め先で
十分に実現できていますし、
勤務先以外でやりたいことが、
協会活動以外にある状態なので、
協会の人脈や機会はつなげつつ、
独自に機会を作り出しています。
一方で、2021年から個人開業し、
経営革新等認定支援機関でもありますが、
中小企業を支援するということは、
大半が資金繰りに苦労するほど、
事業収支上の課題が山積しています。
補助金支援等の様々な形はあれど、
親身に支援先と苦労を共有できる
ホスピタリティの重要性を感じています。
短期的なお金では測れないものも多く、
中小企業支援者としてのスタンスを
どうあるべきかを日々考えています。

まとめ
中小企業診断士資格取得が
変わるきっかけになりましたが、
肩書や学習した知識自体が
直接の変化につながってはいません。
重要なポイントは以下です。
自らが変化して、変化を生み出す
長い学習期間になります。
自分で実践機会を設定し、
実践を通じた活動の中で、
学習した知識を実践知にする。
私はこのやり方で、
資格取得の挑戦を始めた時から
資格取得後は大きく変わっています。
中小企業診断士試験は、
自分を変えられる試験です。
自分だけの未来をどう描くか
そうイメージを膨らませながら、
中小企業診断士になった後の自分を
楽しみに日々過ごしていけば、
折れそうなくらい大変ですが、
きっとやりがいが感じられます。




