為替レートと日経平均の関係
前回、「ニュースに出る指標の見方」では、
①お金の価値
→為替レート→マクロ経済学
②物やサービスの価値
→日経平均株価→ミクロ経済学
という観点を紹介しました。
では、それを株式投資の際に、
どのように見れば良いのか。
それは、
輸出入、観光などがあるからです。
つまり、国と国の間で、
物もサービスも人も動く中で、
様々な取引が発生しています。
取引に関わる人が①と②を見ながら、
その時々のバランスで価格が決まり、
双方に影響して刻々と状況も変わります。
これが複雑に見えるのかもしれません。
どう見れば良いのか。
見る人の目的が中長期か、短期かで、
その見方、捉え方が大きく変わります。
例えば、モノやサービスの価格は、
急には変わりにくくなっています。
つまり、中長期の視点が必要です。
為替やコストが価格に表れるまでに
様々な企業努力が入るからです。
一方で、為替レートや日経平均は、
刻々と変わるのは、なぜでしょうか。
個々の未来の予測に基づく
利益を先取る為の売買取引だからです。
つまり、短期の視点が必要です。
これらの理由により下記が言えます。
モノやサービスを作る企業の
本質的な価値と株式市場の株価は、
中長期的には一致しやすく、
短期的には一致しにくい。
従って、
中長期的な利益を求める場合は、
本質的な価値と株価の差に基づき、
短期的な利益を求める場合は、
個々の予測心理に基づいて、
株価変動に敏感に対応する
必要があります。
現時点で私の場合は、
主に前者で資産を殖やしています。
企業の本質的な価値(企業価値)より
株価が安ければ買い、高すぎれば売る。
保有する期間の配当も考慮して。
これにも色々な指標があります。
次回は、
「株式投資の始め方」について書いてみます。
