中小企業診断士

中小企業診断士2次試験対策「やってはいけないこと」

⑦与件、設問と同じ言葉を使う


中小企業診断士2次試験対策「言葉並べ」

この回でも触れました。
下記に引用します。

『ただ、2次試験では、
当たり前ですが、
与件文、設問があります。

であれば、
その表現をそのまま使うと
出題者との共通認識を明示できます。

もし、別の表現をするにしても、
その表現が与件分や設問の言葉、事実を
類推し得るものであること。

でも、
言葉を並べても回答が見えない時、
それは、文脈が掴めてないからかも。

その時、
足りない要素を与件や設問以外から
補完したくなりますが、
やってはいけないことがあります。

①自分の経験
②業界知識
③異なる過去事例のパターン

これらを材料にすることです。

なぜやってはいけないのか。

コンサディング実務でも良くあります。

人がそれぞれ違うのと同様に
人の集合である組織や企業も
それぞれ違います。

なぜなら、

その企業の課題を解決するのに、
自分の経験、業界知識、他社事例は
ほとんど当てはまりません。

その企業特有の文脈に起因して
問題や課題になっているからです。

特に実務上、
クライアントの方がその業界に
精通していることが大半です。

ですから、首尾一貫して
その企業特有の事実、状況という文脈から
真因を見つけて対策を立てないと、
成果に至りません。

誰でも使える魔法の答えは
外には転がっていないので、
自分で企業の中に見つけるしかありません。

単に気付けてないだけです。
必ず出題者はその意図を
埋め込んでいます。

模範回答や模試回答を見た時、
「なんだ、そんな事だったの?」
っていう経験ありませんか。

後から気付くとそんなものです。

なので、回答が見えない時、

・気付けていない
・今の考え方は間違い

と認識した方が良いです。

なかなか点数につながらないのは、
自分本位の回答だからかも。

「なぜそうなったのか。」

自分の思考プロセスを
表出化しましょう。

コンサルティング実務では、
それを説明するのが仕事です。

知識は調べれば済みますが、
アイデアにこそ価値があります。

評論家にならないように
自らのアイデアには責任を持って、
自分が実現できる所まで考えて提案し、
相談者が実現をイメージできるまで
相談者と摺り合わせる。

勉強の為の勉強なら合格が目標ですが、
成長の為の勉強なら仕事で使えることも
目標の一つにした方が得です。

「資格取得=コンサルタント」とは、
すぐに上手くいかないものです。

私も合格までは時間がかかりましたが、
早い段階でこの考え方になったので、
合格前からコンサルティング実務は
できるようになりました。

要は、どこを目標に置くかです。

次回は、残っている以下について書いてみます。

⑧ボールペンで手書き
⑨最初から少し余らせる
⑩10文字練習

中小企業診断士2次試験対策「トレーニング」中小企業診断士試験2次試験になかなか合格できない方向けに合格者体験談として自分の考えを参考にとして共有するものです。この回では「字数制限」の対処として⑧ボールペンで手書き⑨最初から少し余らせる⑩10文字訓練といった「トレーニング」を紹介します。...