銘柄の勉強って何するの?
銘柄の勉強の前に確認です。
もし、「いいえ」があったら、
銘柄の勉強は時期尚早かもしれません。
なぜなら、
勉強を始めるにあたって
見るべきポイントの前提が
揃ってない可能性があります。
というのも、
将来的な価値の洞察
だからです。
前述の問いは、
企業の投資家向け説明である
IR(Investor Relations)情報から、
洞察を進めていく上で必要となる
下記の前提を持っているかの確認です。
・投資目的
・投資のスタンス
・価値の尺度
・洞察前提となる暗黙知
つまり、
自分の中に見るべき軸が無いのは、
手探り状態で探し物を探すことです。
見るべき軸が無いのに手探り状態で、
利益が得られているとしたら、
それは「偶然の産物」ですから、
同じように損失も出るはずです。
大切な資産を減らす危険があります。
なので、
揃ってない場合はまず揃えましょう。
一方で、きちんと揃えて銘柄分析すれば
確実性はかなり高まると実感してます。

上述の見るべき軸が揃うと、
銘柄候補も絞られているはずなので、
その前提でこれから説明に入ります。
将来的な価値の洞察とは…
私は、証券マンでも相場師ではありません。

ちなみに「相場師」とは、
株式や不動産、通貨、仮想通貨、商品などの
取引市場での相場変動を利用して
投資や投機を行う投資家を指しています。
私は、
通信キャリアで戦略立案を担いつつ、
中小企業診断士の
経営革新等認定支援機関として
約100社の事業計画書も診てきました。
なので、その視点から、
どのように捉えていくか説明します。
上場企業は社会の公器として
将来に向け、成長、存続を目指します。
その為、上場企業は、
自らの経営理念、ビジョンに基づく、
経営目標に向かって経営戦略を練り、
それを戦術に落とし込んだ上で、
中期経営計画を立て実現を目指します。
そして、
その経営戦略や戦術は、
その企業を取り巻く外部環境と
その企業の中で動く内部環境を
動態的に分析した上で、
中長期の時間軸として策定します。
これらの説明を公開するものが、
企業の投資家向け説明である
IR(Investor Relations)情報なのです。
従って、
「株を持つ=会社に投資する」
であり、
「会社が将来生む利益を買う」
のですから、
将来的に成長、存続し得るか、
利益の継続的な創出が見込めるかを
IR情報を一つの材料として確かめます。

IR情報で見るべきもの
私が主に見るのは下記です。
・経営方針
・中長期経営計画
・アニュアルレポート
・決算説明資料と質疑回答
・プレスリリース
ただ、一つ一つを細かく見るより、
次のような見方を重視しています。
・その企業が目指す在り方
・そこに至る道のり
・それが上手くいっているのか
・体力、体調の状態はどうか
・辿り着けそうなのか
といった物語として見ています。
言い換えれば、
IR情報からはその物語が見えます。
従って、
銘柄のIR情報で勉強するのは下記です。
投資候補銘柄(企業)が描く
将来価値創出の物語の内容と
その実現可能性
まずはIR情報をこの観点で読んでみる。
どんな風に見えるか楽しいと思います。
ウォーレン・バフェット氏も
IR情報を読みまくるそうです。
ちなみに、IR情報を読み解くには、
経営戦略、マーケティング、組織、
財務会計、経済、オペレーションなどの
フレームワークを知っていると
取り掛かりやすいです。

ですが、
ここで一つ一つ紹介すると膨大なので、
今回はここまで。
次回から、
シリーズを考えて紹介していきます。





